今回は男性(30代前半)の不妊治療体験記です。はじめての検査を受けるまでの流れや、検査の内容について記録を残していきます。
(目次)
(1) 男性の不妊治療は何科へ行く?検査内容や流れについてご紹介~不妊治療ブログ~
(1-1) 男性不妊治療をはじめたキッカケ
(1-2) 検査の内容や流れ
(1-3) 今後の流れ
(1) 男性の不妊治療は何科へ行く?検査内容や流れについてご紹介~不妊治療ブログ~
(1-1) 男性不妊治療をはじめたキッカケ
2020年初頃から妊活を始めておよそ6ヶ月、なかなか子どもに恵まれず、今年の夏に妻が先に東京都内のレディースクリニックにて不妊治療を始めました。そこの先生に話を伺う中で男性の精液検査も出来るとの事で、検査をお願いしたのが最初のキッカケでした。
その時の診断結果が悪く、精子の「濃度」や「運動率」といった妊娠確率に影響する数値がWHOが定める基準(妊娠するための基準)よりも低い事が発覚しました。特にショックだったのが、WHOの平均はあくまで「最低ライン」を定義しているもので「日本人の平均値」はもっと高い(良好な)数値であったため、その乖離に愕然としました。
その結果を受けてレディースクリニックの先生が「男性不妊治療の専門医」を紹介してくれて、そちらでより詳細な検査を受ける事になりました。。精神的に中々辛いですが、少しでも良くなればという気持ちで足を運びました。
(1-2) 検査の内容や流れ
今年9月に都内の男性不妊治療専門のクリニックにて検査を受けましたが、主な検査項目は以下でした。
①精液検査
②触診検査
③染色体検査
④AZF遺伝子検査
(1-2-1) ①精液検査
クリニック側で用意している精液採取用の小部屋に移動して、そこで精液を採取して提出します。この検査により精液の「濃度」や「運動率」といった指標を測定して、精子の状態をチェックします。
(表)
| No | 項目 | 計算式 | 日本基準 | 基準(WHO等) |
| ① | 精液量 (ml) | 2.6 | 1.50 | |
| ② | 精子総数 (百万) | |||
| ③ | 精子濃度 (百万/ml) | =②精子総数÷①精液量 | 60~80 | 15.00 |
| ④ | 精子運動率 (%) | 60~80 | 40.00 | |
| ⑤ | 運動精子濃度 (百万/ml) | =③精子濃度×④精子運動率 | ||
| ⑥ | 総運動精子数 (百万) | =②精子総数×④精子運動率 | 100~150 | 39.00 |
| ⑦ | 正常形態率 | 4.00 |
(1-2-2) ②触診検査
(1-2-3) ③染色体検査/④AZF遺伝子検査
(1-3) 検査結果「AZFc領域欠損」と「精索静脈瘤」
私の診断結果に出た2つキーワードが「AZFc領域欠損」と「精索静脈瘤」です。
「AZFc領域欠損」は「Y染色体上」にある「AZF遺伝子領域」のうちの「c領域」が欠けている状態です。「a領域」や「b領域」の欠損がある場合、精巣内に精子が居る可能性が低いとされていますが、一方で「c領域」の欠損の場合は精巣から精子を取り出せる可能性はあるものの、その精子で男の子を授かった場合は子も親と同じく「AZFc領域欠損」になると言われています。
「精索静脈瘤」も男性不妊の原因の一つで、静脈瘤によって血流が悪くなり、精巣の温度が上昇するなど精巣機能が悪化を引き起こすとの事でした。
「精索静脈瘤」に関しては治すために手術をするとの事で少し不安があったのですが、一旦は漢方などの投薬で経過を見る事になりました。
これで本当に改善するのか不安もあるのと、何より男性の不妊治療は保険が利かず、とにかく高いのでまた別の記事で費用面などの情報を共有できればと思います。